日本の貯蓄率は低い
日本人は貯金が大好きな国。これは皆さん一度は耳にしたことがあるかと思います。しかし、果たしてそれは本当なのでしょうか?たとえば、欧米、特にアメリカなどと比べると、確かにそうなのだろうな、と感覚的に思ってしまいます。これは、国民性からくるものなのだろうと思います。日本人はどういったわけか、株式、先物はもちろん、安全性の比較的高い(というか、かなり高い)国債などを含めた債権さえも投資先とすることはあまりなく、「稼いだお金、余剰資金は貯金しましょう」といった風潮がみられます。もちろん、これは健全な考え方で、「宵越しの金はもたない」といった昔の江戸っ子ならいざしらず、家族をもった(もちろんもっていない人でも)社会人なら将来の万一に備えておくのは、当然の発想だといえるでしょう。アメリカなどでは資金の一部を投資に回して、積極的にリスクをとり、その一方でリターンを目指す。狩猟民族と農耕民族の違い、といえば簡単に片付きますが、それが正しいかどうかは別として、たしかに日本人はそういった傾向があります。いや、ありました、というべきでしょうか?
実は、2000年頃から「貯蓄がゼロ」といった世帯が増加しているのです。今現在(2006)においては、なんと、貯蓄ゼロの世帯が20%以上もいます。これはどういったことなのでしょうか?
いろいろ理由は考えられます。たとえば2000年といえば、インターネットもかなり普及して、一般の家庭にまでいきわたりつつあった時代です。そういった中で、オンラインによる商品、株式の取引も自由になってきました。インターネットを駆使して、情報を集め、投資などにお金を回す、といった世帯が増えてきた、ということかもしれません。・・・・・しかし、冷静に考えてほしいのですが、周りを見渡してみて、もっともなじみのある株式でさえ、活発に取引しているという話はあまり聞きません。安全性の高いといわれる国債などに代表される債権に投資している、という人の話もあまり聞きません。わざわざ人にいう必要のないことだから、という理由も考えられますが、それでも5世帯に1世帯が全財産を株式に回す、などといったことがありえるでしょうか?
やはり、妥当なところは、貯蓄を切り崩さざるを得ない世帯が増加している、という所に落ち着くでしょう。たとえば、高齢者世帯が増加している事実があります。彼らは年金で暮らしていますが、それだけで生活をしているというよりは、貯蓄を切り崩して生活しており、それに伴い貯蓄率ゼロ世帯が増えている、と考えられます。
もう一つ、忘れてはいけないのが、20代などの若い世帯で貯蓄ゼロが増えている、ということです。これは、収入が低い人達が増加しているからでしょう。
政府には、お金と人生について真剣に考える教育をしてほしいと思います。学校では決してお金の勉強はしませんから、子供のうちからお金に関する教育を親がしてあげる必要があります。貯蓄がない、というのであれば、生活水準を落としてでも貯蓄をするべきで、それがなぜ大切なのか、ということを親は子供に教えてあげるべきでしょう。
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