生活保護は?
「そんなに困っているのなら、仕事を辞めて生活保護を申請する、という選択肢を選べばよい」あなたはこういうかもしれません。また、人間の自然な考え方として、そのほうがより合理的だ、と考える理由もわからないではありません。しかし、残念ながら、安易に生活保護に頼ることができない、というのもワーキングプアのつらいところだといえるでしょう。なぜか?生活保護を受けるためには色んな規則があります。たとえば仕事を辞めたとしても、まずは審査があります。体が丈夫なら、普通に「働きましょう」といわれます。資産があれば、「それは売却して、生活の足しにしましょう」といわれます。昔と違い、車を持っていてはいけない、テレビをもっていてはいけない、エアコンをもっていてはいけない、というわけではないようですが、保有資産に関する取り扱いにはまだまだ規制があります。
なぜこういったことが起こるのでしょうか?それは、日本では法律において定められている最低賃金の保障額が「平均賃金の約34%(各都道府県別に異なるので、厳密には違う)という低さで、そのため、生活保護以下の家計になってしまう、ということがおきているのです。体は元気、就職の意思もある。ところが、実際に就業してみると完全な貧困層であれば受けられる福祉サービスが「努力して働いたため」に収入が増え、受給資格を失う・・・。とはいえ、国家の財政はすべての人を保護するほど豊かでもありません。そのため、心身的に自立可能であれば、生活保護は与えられない、ということになります。
「完全に自立するほど豊かでないが、生活保護を受けられるわけでもない」・・・・ワーキングプアの立場は、こういった言葉からもわかる通り、非常に危ういものだといえるでしょう。
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