ニート
ニートとは、以下の英語の頭文字を略したものです。
N ( N o t )
E ( E d u c a t i o n )
E ( E m p l o y m e n t , o r)
T ( T r a i n i n g )
ニートは、イギリスの内閣政府が作成した調査報告書により、その存在を広く認知されるようになりました。イギリスにおいて、ニートはかなり深刻な問題です。イギリスでは義務教育終了は16歳ですが、この年齢が犯罪などに走ったり、失業状態などに陥る一つの分岐点となっています。また、16歳で卒業した時点で、すでに5人に1人がニート、という割合です。日常は何をするでもなく、ブラブラしたり、テレビをみたり、また、窃盗やホームレス、ドラッグ中毒といった最悪のケースもあります。
一方、日本でも、「働くことも、勉強もしない」といったニートが多数存在します。もっともイギリスと比べると、犯罪に走ったり、ドラッグ中毒に陥ったり、といった状況は(表面化しておらず、実態を把握できていないだけかもしれませんが、あくまでも表面的には)あまり見受けられません。とはいえ、本来稼動すべき大切な労働力が働いていない、というのは国家にとって大きな損失だといえるでしょう。
厚生労働省が定めた日本版・ニートの定義によると、「非労働力人口のうち、年齢15歳〜34歳、通学・家事もしていない者」としています。さらに、平成16年「労働経済白書(労働経済の分析)」での定義(「年齢15〜34歳、卒業者、未婚であって、家事・通学をしていない者」)に、
- 学籍はあるが,実際は学校に行っていない人
- 既婚者で家事をしていない人
が追加され、これにより推定数は64万人へと上方修正されています。
職場での人付き合いなどに恐怖感を感じ就職できない、という理由のニートも少なからずいるようです。IT革命、情報化社会が生み出した情報インフラの普及により、コミュニケーションがますます発展してゆく、と思ってしまいますが、それらを使いこなす人がいる一方で、メール、携帯電話などの発展とともにコミュニケーションが低下している人が増加しているようです。もちろん、核家族や近所づきあい、地域社会における人間関係の希薄さなども、これらの根幹にあるであろうことは想像に難くありません。
便利になってゆく一方で失われてゆくものもある、というわけです。現在の日本の社会は便利ですが、ストレスの非常に多い社会です。のんびり、ゆっくりとした昔の社会には、見習うべき部分が多数あると思います。理想はその両方のおいしい部分だけをすくいとった社会ですが、これら二つを同時に享受しようとするのは多少ムシの良い話で、通常はどちらか一方を得れば、どちらか一方はなくすことになります。多くの日本人は、前者を選んだために、ストレスに悩み、毎朝キリキリと胃の痛みと戦いながら車や電車にのりこむわけです。
私も今少し考えたのですが、私の仕事は人とつきあう必要もあまりありません。そのため、はっきりといってしまえばある意味「社会的ひきこもり」といえなくもありません。収入自体は悪い方ではありませんが、こういった生活をあまり長い間続けてしまうと、人として大切な何かを失ってゆくような気もします。当然、わけの分からない同僚や、上司とのストレスはまったくありませんが、別の悩みもできてきます。収入が不安定なことと、人間関係が少なくなったことに対する寂しさなどです。両方のおいしい所をつまもうと思えば、よっぽどの大金持ちにでもならない限り、その実現は難しいようです。
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