日本は貧困国?
OECD(経済協力開発機構)の調査によると、日本は「先進国の中では、アメリカについで二番目に貧困な国」(2000年)とのこと。バブル崩壊後、失われた10年などと揶揄されたとしても、そこはそれ、腐っても鯛。「ジャパンアズナンバー1」の日本がお金がなく、貧乏なんだ、といわれてもいまいちピンときません。
さて、まずは貧困率、というものを説明する必要があります。定義は、「その国における、世帯の所得の中央値の二分の一以下が貧困世帯の所得といい、全体の世帯に占めるその貧困世帯の割合」が貧困率です。もっと簡単に説明すると、日本の平均世帯の年収は500万円で、250万円以下が貧困世帯。日本全体の世帯数は2000年で約4400万世帯。そのうちの約15%が貧困世帯に入り、このパーセンテージの高さは先進国の中では約17%のアメリカに次ぐ、ということになります。
しかし、ここで疑問が残ります。あくまでも、割合としてみるとそうかもしれません。しかし、世界的にみると、年収250万円、というのはなかなかの大金です。実際、就職のしていないフリーターでも一年間に160万くらいは稼ぎます。このお金は、世界的にみても決して少ない、ということはないでしょう。まあ、先進国で、ということですと話はまた違ってくるのかもしれませんが・・。
割合でみると、確かに平均よりも少ない世帯が多いが、だからといってそれが決して貧乏というわけではないのでは?と思います。しかし、だからといって安心するのは早いでしょう。やはり、将来年金はもらえるのか?老後のたくわえは?など、心配の種はつきません。世帯年収は多ければ多いほど良いといえるでしょう。
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